Mick Radio Memo

名も無きオンラインラジオのお喋り&台本担当ミックの反省と、何でもないようなネタのメモ。

宇宙旅行の時代はもうすぐ

 「オデッセイ」観てきました。
今年の映画の新作1本目だったのですが、面白かった。一緒に行った友人は号泣していました。圧倒的なスケールとなんか無茶苦茶な音楽チョイスとそして鋼メンタルすぎる主人公!かっこよかった!

一方私はというと、勿論感極まった部分もありましたが、立て続けに起こる困難に手に汗握りながらも、その状況を打開していく姿にワクワクしてしまいました。宇宙空間は未知、ロマン!それをたった一人で開拓していく男のアツさが半端じゃ無い。本当に火星であんなことが出来るんだろうかと思うと(制作はNASAや宇宙工学者の協力のもと緻密な計算をもとに、よりリアルなフィクションを作り上げたようです)本当に宇宙の可能性に夢が広がります。

恐らくですが、あの映画を観終わった人の半分以上は「宇宙旅行なんて行くもんじゃ無い」という感想に落ち着くと思います。「ゼロ・グラビティ」や「インターステラー」を観た方も恐らくですが同じでしょう。地球上で普通に生活しているよりも圧倒的に死が全身に纏わりついている空間です。針穴ひとつ、計算ひとつの狂いで生命は即活動を停止する。
けれども誰も見たことのない世界で一生見ることの無かったはずの世界。誰も知らない物質や新しい元素や有害物質、いやもしかしたら永遠の命を得られるようなものもあるかもしれない。それほどまでに何も知られていない場所に行くということは、学び得る、研究をするという場所では最高峰の場所だと思いませんか。

 日本にはJAXAという宇宙航空開発機構があります。日本の国立宇宙研究開発法人だったかと思います。私はまだその前身であるNASDAの時に宇宙飛行士訓練コースを受講させてもらいました。1週間筑波の宇宙センターの施設で、お揃いの青いツナギを着て、小学校高学年から中学生までの子供が40人弱。英語の授業から始まって、宇宙の現在解明されている物質やガス等の授業や宇宙センター内の見学。本物の人工衛星の研究施設を見たり、ロケット内のブリーフィーリングルームのセットの中でチームミッションをこなしたり。エネルギーの推進力の授業を元にペットボトルロケットを作って大会を開いたりしていた記憶があります。
 勿論子ども用に作られたプログラムでしたが、かなり本格的なもので、修了式の日にはチームのみんなと10年後研究者か宇宙飛行士の試験を受けに来てそこで会おうと盛り上がったものでした。

 当の本人は最年少でしたのでまだその時数学の厳しさを知らなかった無知な子どもでした。結論から言えば、三平方の定理で躓いた超文系人間には、宇宙工学を語る資格はありませんw

 今はそういった泊まり込みの研究合宿のようなプログラムは無くなってしまったようですが、大人になった今でもこうやって宇宙の話を聞くたびにその当時のことを思い出します。子どもの夏休みの1週間、当時は大したこと無い思い出でも、大人になった後では経験出来ないことも世の中には沢山あるようです。

火星ひとりぼっちは勘弁だけど(笑)
Dearワトニーなブランチ。f:id:mickradio321:20160211122320j:image